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オウンドメディア活用⑤ コンテンツを作成します【ネクストライク119号】

【オウンドメディア】活用を考えるシリーズの5回目。

9.コンテンツを作成します

9.コンテンツを作成します

まず、上記で想定したペルソナが、どのような情報を欲しがっているのか、どのようなキーワードで検索しているのか、を調べます。その上で、どんなコンテンツがいいのか考えます。

1)ペルソナをもとに、検索キーワードを調査する
カスタマージャーニ―マップを利用して、ペルソナが何を考えどう行動するのか、深層心理を想像して、考えます。また、HPの検索窓にキーワードを入力すると、”サジェストキーワード”が表示されます。
同様に多くの人が入力したキーワードが一覧で出てきますので、このキーワードは活用したいものです。
メインとして調べるキーワードは、20~50程度です。
※グーグルアナリティクスでは、「サイトの訪問者数」「1ページ当たりの訪問数」「どこからやってきたの?」など、サイトへのアクセスデータが入手できます。

多い検索キーワードは、それだけ競合相手も多いので、上位表示の難易度は高まります。逆に、検索ボリュームが少なすぎると「あまり知りたい人がいない」のかもしれません。BtoC業界で500~2000、BtoB業界で100~500程度の検索ボリュームを目安に、キーワードをリストアップします。
グーグルやヤフーなどの”サジェストキーワード”を一括してダウンロードできるツールも無料提供されています。

2)キーワードを整理・分類する
キーワード一覧が出たら、キーワードを含む複合語の検索ボリューム(検索の実績)を調べ、その中から、ペルソナが共感しそうなこれは、と思うキーワードをさらに、リスト化します。ロングテールキーワードと呼ばれ、多くの検索ボリュームは望めませんが、購買に近い層を呼び込める可能性が高いと言えます。
※グーグルはグーグルアワードの「キーワードプランナー」

3)競合がどれくらいのシェアを占めているのか、どんな集客手法をとっているのか、を調査できるのが、「シムラーウェイブ」です。

4)仮に決定したキーワードを実際に50ワードほど検索し月間平均検索ボリュームを調べます。
これで、どんな記事カテゴリーが上位表示されているのかを下調べします。購入直前のキーワード、比較検討の キーワード、まだ情報収集段階のキーワードなど、どの段階のキーワードが多いかをチェックします。

5)具体的にコンテンツを作成します
コンテンツマップで示されたコンテンツの例を具体的な記事にします。
カテゴリーから考えると、アイデアが湧きますし、バランスのとれた体系になります。ペルソナやオウンドメディの目的に沿って、たとえば3カ月単位に記事を計画し、当月の記事を作成します。

□自社のニュース、ニュースリリース、PR記事、出版物
□キャンペーン・イベント
□業界ニュース
□著名人や専門家からのアドバイス・ヒント・アイデア
□お役立ちノウハウ ・・・ 困っていることについて解決できる、もっと楽しくなる記事
□プランや提案サポートツールの紹介
□取材事例・・・・ 販売(店)事例やユーザー事例
□インタビューや座談会・・ 複数の顧客や販売関与者
□比較参考資料
□社員の開発・販売活動の紹介
□日本国内外の事情
□サイト内の読者間のコミュ二ティ掲示板
□まとめ記事・・・ 自社独自のまとめ記事
□用語解説
□FAQ・・・・・ユーザーやコールセンターから得られる質問と回答
□人のストーリー・・開発や販売、創業、採用・評価、表彰物語など
□診断・チェックリスト
□面白記事(やってみてTRY,面白体験)
□人気記事ランキング

□調査コンテンツのメリットは下記の通りで“調査の結果”というコンテンツを生むため、
知識やライティングノウハウが不要。独自データであるため、他のコンテンツとの差別化ができる。
業界の調査結果や独自のアンケート結果をレポートとして、プレスリリース配信することができる。
これにより、メディアに取り上げられ、流入だけでなくコンバージョン獲得も可能になります。
FacebookなどのSNSにも効果を発揮し、検索流入につながります。
ひとつの調査コンテンツで多くの実りを獲得することができるのです。

【特にB向け】
□商品マニュアル・販売マニュアル
□キャンペーンや作品・販売コンテスト
□販売成功の事例とツールの紹介
□店舗評価制度
□アプローチシートなどの提案資料・ツール
□施工説明書(動画)
□セールストーク集
□新商品発表会・商談会
□研修会
□メルマガ
□定期情報誌

参考1)ひとつひとつの細かいトピックはブログで、ブログを10本近くまとめた情報はeBOOK、
それを、定期配信するのはメルマガ、というようにコンテンツの質と量と継続性によって、媒体とその活用方法を工夫すると面白い。

参考2)記事は、すぐには書けません
①あらかじめ、各部門担当に素材提供を依頼しておきます。営業には取材記事、カスタマーサポートには FAQ,商品企画には開発秘話や消費者及び商品調査結果、総務には会社トピック、マーケティングには消費者動向、経営企画には長期計画やビジョンなど
②競合他社のホームページを調査する
③意外な業界からも、自社に応用できるヒントが見つかることもあります

参考3)コンテンツ数について
目安として、オウンドメディアのロングテール・キーワードと言われる組み合わせキーワードを探します。
最低でも、100~200個をリストアップして、それを記事にします。競合会社のコンテンツ数も目標になります。

参考4)見込み客は、自社に近い業界の課題解決した事例を探しています。
業界別、課題別、解決テーマ別、商品別、価格別など、より細分化したコンテンツでなければ興味を持っていただけません。

参考5)商品やサービスの違いがあまりない場合は、スペック・機能に関あする記事より、それがもたらすメリットや付加価値をコンセプトにします。一番の差は”人”になります。世の中に同じ人は一人といないためです。社内の人、販売店の人、お客さまという人、オピニオンリーダーという人・・・