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先人哲人に学ぶ 松下幸之助①【ネクストライク122号】

松翁ある人に次のように言われた。

素直な心①

  • 素直な心とは、なにごとにもとらわれず、かたよらず、こだわらず、見て考えて行動する心である
  • 素直な心がなによりも大切である。
    人間が個々の知恵才覚、あるいは利害損失、愛憎、不信などにとらわれれば必ず失敗するだろう。
  • 素直な心とは、寛容にして私心なき心、広く人の教えを受ける心、分を楽しむ心である
  • 素直な心があれば、おのずから謙虚な気持ちも生まれてくるし、人を許す心も生まれてくる。
  • 素直な心になれば、物事の実相がわかり、何が正しいか、何が正しくないかの判断が的確に行われるようになる。
  • 素直な心になると、ものの道理が明らかになるだけではなく、その行うところ、考えるところが融通無碍となって、いかなる障害にも行き詰まることなく、ついには円満な人格を大成し、悟りの境地に達するものだ。
  • 素直な心は、力強く積極的なものだ。なぜならば、自然の理法に基づいた心が、弱く消極的なものであるはずがない。
  • 素直な心になるためには、まず素直な心になろうと強く願い念ずること。
    そして今日一日、素直な心で過ごしたかどうか、反省することである。