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自社独自の『業界特化型オウンドメディア』で事業の成長へと結びつける!【ネクストライク186号】

本来、企業HP(ホームページ)やメルマガ、定期情報誌、プライベート展示会、セールスプロモ-ション、ショールーム施設などの自社媒体をオウンドメディアを称しますが、一般には、特に、潜在客の集客を目的とするブログ記事のWebサイトをオウンドメディアと呼ばれているようです。

オウンドメディアは、企業HPやテレビや雑誌などの広告とも、その目的や機能が異なります。企業HPにはない集客を狙う営業目的であり、また、短期的な”売込み”性格を持つ広告と比べ、オウンドメディアは継続的な”お客さまからの共感を得るコンテンツ記事”で検索され、より成果を出すために中長期的に顧客情報の収集や潜在客を見込み客に育成、売上づくりに貢献する媒体と言えます。

今号は、他社媒体に依存せず、自社独自のサイトとして、業界NO1である『業界特化型オウンドメディア 』の持つ価値について考えてみたいと思います。

1.オウンドメディアのメリットとデメリットとは?
企業HPとも、広告とも異なるオウンドメディア。商品サイトや販売支援サイト、メルマガ・MAなどと連携することで相乗効果を出す特性がありますが、単体サイトとして、まず、デメリットを挙げ、次にメリットを考えたいと思います。
【デメリット】
オウンドメディアとして記事コンテンツを公開しても、Googleからすぐに評価され、検索の上位表示されるわけではないため、成果が出るまでにある程度の時間がかかります。短期的な成果を求める施策と言うよりも、長期的な視野をもって運営することが必要と言えます。(メルマガやWeb広告の活用により短期的な成果も狙うことも可能です)

【メリット】
主なメリットを3つに集約して考えます。
1)継続的な投資で、集客効果を生む
2)広告費の削減になる
3)他のメディアとの相乗効果がある

1)継続的な投資で、集客効果を生む
オウンドメディアに公開したブログ記事コンテンツがGoogleなどの検索エンジンやダイレクトにサイト検索してもらうため継続的な集客を行える安定した資産であり、コンテンツ作成の予算は”経費”ではなく”投資”と考えられます。また、自社媒体ではない、無料で情報を見るだけで終わる確率が高い広告やSNS経由のユーザーよりも、検索エンジン経由のユーザーの方が興味関心レベルや購買意欲が高いため、特に、我々、BtoBやBtoBtoC業界にとっては、競合がいくら強くても直接流入が期待でき、集客効果を見込め、より売上に繋がりやすい顧客層とも言えます。また、業界特化型であり専門性が高ければ権威性も期待できるため、ドメイン強化にも繋がります。継続的な顧客づくりに投資している企業・事業部は将来も成長する可能性が高いと考えます。

2)広告費の削減になる
一般的に、広告費を削減すれば、売上は下がるかもしれません。しかし、オウンドメディアなら、広告費をかけずに、集客が期待されます。もし、いままで、広告や展示会、まとめサイトなどの他社媒体に依存していた集客が、自社媒体であるオウンドメディアでもできるなら、その分だけコストダウンが図れることになります。

3.)自社のメディアとの相乗効果がある
オウンドメディアは自社の他のメディア、たとえば、企業サイトや商品サイト、販売支援サイト、メルマガ・MA、SNSなどとの相乗効果が期待されます。オウンドメディアの読者を企業HPや商品サイト・販売支援サイトに誘導させる、メルマガ会員を告知募集する、新記事をメルマガで告知する、新商品の発売や最需要期に期間限定で行う展示会やセールスプロモーション施策やツールとの連動告知など、メディアの特性を生かし、臨機応変の活用ができます。こういった可能性があるのも、自社で自由に操作できるオウンドメディアを持っているからです。

2.自社メディアを持つメリット
今まで、自社メディアを持つには、人の手間や手続き・時間、運用コストがかかることが大きな負担となっていました。毎年同じことをすることに疑問なく、または、継続するのがやっと、効果測定もなくやってきましたが、これからは、自社メディアを持っている企業と持たない企業の格差が徐々に、確実に企業・事業の差となっていく時代になります。自社のメディアであるからこそ、自社の商品・サービスの強みを生かしたサイトとして他社の広告やWeb媒体に影響されずに、また、何ら制限されることもなく集客や新商品のPRができます。情報を発信する側の立場としての権威やブランディングにもなり、自社のファンが付きやすい環境の場にもなることも可能です。

逆に、自社メディアがない企業は、これからもずっと、集客や宣伝を他社媒体に頼らざるを得ません。表現や容量の幅にも制限がありますし、自社媒体でないため、効果測定の限界や成果も限定的になってしまいます。保険の掛け捨てと同じように投資ではなく経費となり、将来使える武器、資産にもなりません。このように、自社メディアがあるのとないのとでは、大きな差があると言えます。

また、もうひとつ重要なことがあります。いままで長い流通販売ルートのために、アプローチ不可能だったエンドユーザーとの直接的な販売チャネルを自社で持てることが期待され、大きな強みになります。流通販売ルートを流通代理店に握られた多くの業界のビジネスモデルでは、これから考えられる流通再編の影響が想定されるだけに、望ましい状況とは言えません。流通販売ルートに依存している以上、どうしても自社の戦略だけを推進するには限界があり、よほどの利益を削らない限り、ほぼ不可能で、売上の予測すら難しいと言えます。いままでのように、右肩上がりの市場ならいいいかもしれませんが、不確定で、厳しさが想定される今、BtoBやBtoBtoC業界の企業にとって、自社メディアを展開することで、集客して顧客リスト(データ)をしっかり蓄積し、直接アプローチ可能な体制を構築することは企業にとって、最重要課題と言えます。他社媒体や流通販売ルートに依存することなくユーザーに直接アプローチできる体制は必要不可欠。その為に、インターネットでなら自社メディアを持つことが出来ます。これが、自社メディアの持つメリットは大きい理由です。

3.自社独自の業界NO1『業界特化型オウンドメディア』で他社差別化を図る
私たちが目指したいのは、自社独自の業界特化型オウンドメディアです。多くのWebサイトが乱立するインターネット、企業のサイトを見ても、本質的な価値を追い求めるサイトは少ないのが現状と感じます。コンテンツで成り立つオウンドメディアは「資産」と言われますが、そのコンテンツが質量で欠落しているからです。何もしなければ、より評価される記事が他のWebサイトでアップされた、キーワードニーズが下がったりするなど、常に新しい情報によって更新されていくため、価値は下がっていく傾向もあります。しかし、新しい需要のあるキーワードのコンテンツを掲載したり、過去記事の定期的な更新・メンテナンスなどにより、ユーザーの需要にきちんと応えていくことができれば、おのずとアクセス数は増えていきます。本質的な付加価値を持つ自社独自の業界特化型オウンドメディアを築き、乱立してきたWebサイトと差別化を図ることが重要です。

オウンドメディアは、競合との差別化したコンテンツ。専門性の高さが重要になります。企業が考える強みコンテンツがしかるべきターゲットにとって魅力的なのか、コンテンツが蓄積できるか、しっかりと考慮する必要があります。もし、専門性を築くことができ、うまくブランディングすることができれば、「特定のジャンルならあのサイト!」といった指名検索されるくらいの信用を勝ち得ることができる可能性があります。自社独自の業界特化型オウンドメディアを構築するだけでなく、他社差別化を図り、業界NO1の集客サイトを資産として持つことに大きな価値があると信じております。